介護を「知る」ためのWEBマガジン

歌をうたう

歌で生活に変化を

介護施設などに入居すると、外出する機会が無くなるという方も多く、生活に変化が無くなってしまいがちです。
常に刺激が無い生活は、何の新鮮味も生まれず、退屈というだけでなく、脳への刺激が失われ、認知症などを引き起こすこともあります。

そうした環境を改善させるために、介護施設の多くで、介護レクリエーションを行って、生活に何らかの変化を加えています。
レクリエーションの内容は色々ありますが、歌を聴いたり歌ったりするレクリエーションを行うところは多く、耳と口の両方で脳に刺激を与えます。
耳から入る情報は脳に強い刺激を与えることが多く、普段会話などに反応を返さない方が、特に聴きなれた歌や、思い出に残った歌には強く反応するといいます。
そうした歌が与える強い印象をレクリエーションで活かせば、施設での暮らしにも強い変化を加えることが出来るでしょう。

世代を超えて愛される歌

介護レクリエーションで流したり歌ったりする曲は、なるべく多くの人の印象に残っている、世代を超えて愛される歌がベターとされています。
よく利用されるのが童謡で、音楽に興味がないという方も、一度は聞いていて、歌った記憶があるということが多いです。

童謡と一口に言ってもその種類は豊富です。例えば滝廉太郎が作曲した曲だと、荒城の月や箱根八里、鳩ぽっぽなどが有名ですし、本居長与の曲なら、七つの子や赤い靴、青い眼の人形などが挙げられます。
童謡を作詞・作曲した方はそれこそ数え切れないほどおり、人によっては聞き覚えの無い曲も珍しくありません。
そのためレクリエーションで童謡を流したり歌ったりする際は、前もって複数の曲が収録されているCDを用意しておくなど、全員が確実に知っているだろう曲を用意できるよう、あらかじめ多くの曲をそろえておくとよいでしょう。

幅広いジャンルをチェックする

介護レクリエーションで歌を歌う際は、幅広いジャンルをチェックしておくことをおススメします。
高齢者と一口に言っても、80代と70代とでは、流行していた曲に違いがありますし、これから先はもっと後の世代が、高齢者となって施設に入居します。

そうなるといずれはフォークブームやバンドブームなど、今までになかった曲が求められるようになるでしょう。
現時点でも同様よりも昭和歌謡のほうが受けが良いことが多くなっているので、考えなしに童謡などの曲を用意するより、入居者が若いころの流行居幾を抑えるようにしましょう。
戦後間もないころなら、並木路子・霧島昇のりんごの唄などの曲が流行している時期ですし、もう少し後の世代なら、月美空ひばりの歌なども受けがよいかもしれません。

多くの娯楽が広まるようになれば、耳に残っている曲にも、どんどん違いが出てくるでしょう。
これからの歌を歌うレクリエーションは、今以上に幅広いジャンルを用意しておくのをおススメします。