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認知症と向き合う

バランスを崩したような感覚

認知症は珍しいような病気ではなく、誰でも発症する可能性はあります。
人は生きていれば何かしらの病気にかかることはあり、その中の1つが認知症であり、誰でも発症する可能性はあるのです。
特別な病気ではなく、一般的な病気と言えます。

発症した本人にしてみれば、次第に記憶力が失われていき、以前と同じような暮らしをする中で、自分の中でバランスが崩れ、不安になるような感覚を持ちます。
自分の気持ちを伝えたくても、上手く言葉を話せず、もやもやした気持ちにもなります。
しかし認知症となっても、本人の意思や気持ちは失われてはおらず、話を聞いてあげれば、気持ちや意見を伝えようとします。

しかし思うように意見が伝わらないために、時にはストレスや不安から本人から過激な言葉や反応を示してしまうこともあります。
そんな場合には、家族の方は五感をとぎすまし、その裏にある思いを感じて察してあげましょう。
家族は他人の事としてではなく、自分のこととして受け止めてあげるようにします。
そうして本人の意見が見えてくれば、思いを共有したりと、一緒に理解してあげることが出来るかもしれません。

病気を受け入れるのは時間がかかる

認知症となると、意見も正しく伝わらず昨日のことも忘れてしまうようになり、今までの生活とは180度変わり、周囲の対応も変化します。
最初は小さな変化と違和感から始まりますが、一度発症すると症状が進行します。

まずは一人で悩まずに、周囲に目を向けて、悩みを共有できる場所を探してみましょう。
近くにセラピーの会場があったり、インターネットで認知症の方が集まるようなサイトもあるかもしれません。
一人で悩みを抱えるよりは、出来るだけ同じ悩みの方と話す方が、気持ちも楽になり、悩みも解決できます。
認知症を受け入れるには時間がかかるかもしれませんが、その中で相談できるような場所があれば、葛藤もなくなっていきます。

また記憶力が薄れてきますので、忘れないようにする工夫は大切です。
携帯電話のアラームやタイマーを使い、その時間になったらアラームを鳴らす、その日の予定ホワイトボードに書いておく、というような忘れないための工夫をしましょう。
紙に書くなども良いですが、書いたこと自体を忘れることもあるので、紙は目立つ場所に貼っておきましょう。

もしも言葉が上手く話せない、言いたいことが忘れてしまうなどあり、上手く意見を伝えられないならば、言いたいことを紙に書くのも1つの方法です。
最初は認知症になると、急に記憶力が低下していきますので、不安になるかもしれません。
そんな気持ちも紙に書いて家族に伝えてみると、体がおかしいという不安も楽になるかもしれません。